先日、山口農業共済組合様の依頼で、地震における防災講習会を山口市で行いました。
講習会では、最初に能登半島地震の特徴についてお話しした後、活断層型と海溝型の違いや、マグニチュードと震度の関係を説明しました。
その後、地震防災として最も重要な、建物の耐震化や家具固定について、そして、避難所での行動や発災後の応急対策、BCP※1についての説明をしました。
最後に、地震直後の避難対応について説明し、シェイクアウト訓練※2を実施して、講習会を終了しました。
※BCP(事業継続計画)
災害などの緊急事態が発生した際に、企業が事業を継続したり、迅速な復旧を行ったりするために必要な方針・体制・手順などを定めたもの。
※シェイクアウト訓練
一斉防災行動訓練。地震の際の安全確保行動を身につけるための訓練
講習を終えて
120分の講習会を2日間実施しましたが、職員の皆様は、最後まで、真剣に聞いていただき、本当にやりがいを感じました。
また、みなさんと一緒に防災について考えることができたことに、大変感謝しております。
山口農業共済組合の皆様、本当にありがとうございました。
また機会があれば、ぜひ私達を呼んでいただければと思います。
伝えたいこと
この講習会で一番伝えたかったこと、
それは・・・
「災害をイメージせよ」
です。
地震だけでなく、洪水災害や土砂災害など、災害に対して備えなければならないことはたくさんあります。
何をどれだけ備えればよいのか、とても難しいと思います。
だからこそ、災害をイメージしてください。
災害をイメージできれば、発災後の危険やこれから起こるであろう被害を予測でき、その結果、どう行動すべきかが想像できるようになります。
このようにして、まずは災害をイメージし、そこから、やるべきことを一つずつ紐解いていってください。
そうすれば備えるべきことが必ず見えてきます。
例えば…
就寝中に地震が起きたら、近くのタンスが倒れてくるかもしれない・・・
だから配置を変えよう。
リビングのソファーでくつろいでいるときに地震が起きたら、近くのガラスが割れるかもしれない・・・
だから緊急地震速報を聞いたら、すぐに離れソファーのクッションで頭を守ろう。
などなど…
災害をイメージできていることが、命を守るための行動に繋がっています。
シェイクアウト訓練をやった参加者の皆様も、そこはすごく感じたことと思います。
災害をイメージすることが、防災対策の全ての始まりです。
難しいことではなく、できることからやっていきましょう。
まずは普段の生活の中で、ふとした瞬間にイメージしてみてください。
防災講習会を希望の方は、ぜひ、山口消防防災探究会にお任せください。
ホームページやインスタ、フェイスブックなどから問い合わせが可能です。
ぜひ、よろしくお願いします。
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