九州豪雨災害における災害ボランティア活動

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九州豪雨災害の発生

2025年8月8日未明以降、九州各地で激しい大雨となり、河川の氾濫などによる浸水被害や土砂災害などの被害が発生しました。

テレビの画面に映し出された九州豪雨災害の光景は、あまりにも痛ましく、胸を締めつけられる思いでした。

すぐにでも駆けつけたい一心で、私達、山口消防防災探究会は8月27日~29日までの間、被災地へ災害ボランティア活動に行って参りました。

活動場所と参加団体

今回、私達が活動した現場は、被害の大きかった熊本県甲佐町と美里町です。

そこで、九州テクニカルネットワークさん、ボーダレスファイヤー熊本さんが活動している現場に参加させていただき、一緒に活動を行いました。

プロボノ活動としての災害支援

私達が活動した現場は、通常のボランティアが入れない、重機を使った大規模な泥出し作業が必要な現場でした。

こうした専門的なスキルを活かしたボランティア活動は「プロボノ活動」と呼ばれており、消防士や消防団としての経験を十分に生かすことができることから、現在急速に消防士・消防団に対するプロボノ活動の需要が高まっています。

今回の活動は、敷地内に大量に溜まった土砂を重機で排除し、重機では入れない狭隘な場所などにはマンパワーでの土砂の排除を行いました。

ここでも消防士としての経験(重機の運用や土砂の掘削)が生かされました。

真夏の炎天下での作業は想像以上に過酷で、体力の消耗は激しいものでしたが、被災された方々の生活再建のため、ひたすら泥と向き合いました。

被災者との交流と心のつながり

活動期間はわずか3日間と短かったのですが、私達にとってその時間はかけがえのないものとなりました。

泥まみれになりながらも、被災者の方からは、心のこもった感謝の言葉をいただきました。

「みんなが来てくれただけで、本当にありがたいです。元気が出ました。ありがとうございます。」

その言葉を聞いた瞬間、胸がいっぱいになりました。自分達が何かをしてあげたかったはずなのに、結局、私達の方が大きな温かさを受け取っていました。

あの時の笑顔と、優しさに満ちた言葉は、今も私の心の中で輝いています。

災害支援の現状と課題

しかし、今回の経験を通じて、考えさせられることもありました。

それは、災害時の支援をボランティアに頼りきっている日本の現状です。

プロボノとして活動する専門家や、毎日休みなく活動を続ける熱心なボランティアの方々がたくさんいる一方で、ボランティアがいなければ復興が進まないという厳しい現実があることを目の当たりにしました。

当然ボランティアは仕事ではないため、限界があります。この状況は、社会全体で変えていかなくてはならない課題だと感じています。

被災者からの手紙と「助け合いの精神」

活動を終えて数週間後、私のところに一通の手紙が届きました。

それは、私達が活動した現場の被災者の方からの手紙で、心のこもった感謝の内容が書かれていました。

その手紙を読み、活動期間は短くとも、被災者の方々と確かな「繋がり」を築けたことを実感し、大きな感動を覚えました。

人と人は、こうして助け合いながら生きていくのだと、改めて心に刻まれました。

一方的に何かを与えるのではなく、優しく手を差し伸べ、助け合うことこそが、困難な状況を力強く生きていくためには欠かせないことであり、その「助け合いの精神」が復興するうえで最も大切なことだと感じました。

今後の活動と決意

まだまだ完全に復興するまでには時間がかかります。

山口消防防災探究会では、これからも継続的に被災地へ行き、災害ボランティア活動を続けていきます(10月25日には当探究会メンバーが一般社団法人螢火さんと北九州市で活動しました)。

復興は被災者の方々の力だけでは成し遂げられません。災害の多い日本だからこそ、地域や社会全体で支え合う「助け合いの精神」を忘れてはいけません。

これからも、「助け合いの精神」を持ち続け、山口消防防災探究会の活動をより多くの方に広げていきたいと思います。

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