講習会の実施概要

先日、岩国市美川地区の住民の方を対象に、豪雨災害(洪水災害・土砂災害)防災講習会を行いました。
約50名の方が参加していただき、洪水災害と土砂災害についての危険性や早い避難の重要性などについてお話しし、最後に避難計画の作成を行いました。
美川地区の災害リスクと備えの必要性
近年、異常気象により、毎年、日本のどこかで洪水災害や土砂災害が発生し、甚大な被害が起きています。
美川地区においても、過去、何度も被害を受けていることから、この地区の人たちにとって洪水災害や土砂災害は最も身近な災害だといえます。
だからこそ、洪水災害と土砂災害については、特に優先して備えていかなければなりませんし、そのためには、地域一体となり避難計画を作成し、早い避難ができるよう意識改革していく必要があります。
講習会終了後には、参加者の方から、
- 自宅の危険性を理解できたので早く避難すべきだと感じた。
- もし何かあれば、早い避難ができるよう避難計画に沿って動こうと思う
などの意見をたくさんいただき、多くの方が、意識が変わったと実感しています。
講習会の前半:西日本豪雨からの教訓

この講習会では、最初に、西日本豪雨災害についてお話ししました。
この災害では、200名以上の方が亡くなっており、なんとその原因の多くが、逃げ遅れだという事実をお伝えしました。
当然、逃げ遅れをなくすためには、意識を高く持つ必要があります。ですが、私はこれには順番があると考えています。
どういうことか・・・
意識を高く持つ前に、やるべきステップがあるということです。
知識→意識→行動のステップ
みなさんは、意識を高く持てと言われて、意識を高く持つことはできますか?
普通はできないと思います。
なぜなら、人は知らないことに関して、意識を高く持つことはできないからです。
つまり、まずは知ること、知識を得ることが大切であり、初めの一歩だということです。
講習会の後半:地域で「避難計画」を作成

知識を得れば、意識が変わり、意識が変われば行動が変わります。
よって、意識とは知識を得ることで自然と高まるものです。
だからまずは、洪水災害や土砂災害についての危険性や、この地区がどのような危険があるのか、そして、警戒レベルや避難場所についての基本的な考え方と根拠についてなどお伝えしました。
そうやって知ってもらうことで、多くの方の意識が高まり、講習会の後半では、多くの方が自分事として、避難計画を作成していました。
やはり大切なのは、知識だと感じました。
命を守る一番の備えは「知識」

災害は突然やってきます。
そして、災害は突然、大切な命を奪います。
その時、生と死を分けるものはなんでしょうか。それは「知識」です。
災害について、知っているか、知らないかが生と死を分けます。
つまり、災害について知ることが命を守ることに繋がります。
共に学びましょう。
山口消防防災探究会からのメッセージ
これからも、私達、山口消防防災探究会は、多くの方に防災について本気で伝えます。
講習会のご依頼について
講習会を依頼したい方は、ぜひ気軽にホームページから問い合わせてください。

