開催概要
令和7年9月28日、山口消防防災探究会主催による「US&R研修会(ヘビーウェイト基本)」を、岩国市の天尾小学校(廃校)にて開催しました。
本研修会は、山口県内で初めて実施されるUS&R(Urban Search and Rescue:都市型捜索救助)研修であり、県内各地の消防職員および消防団員が参加しました。
研修の目的と内容

今回の研修では、US&Rの基本技術の中でも、ヘビーウェイト(リフティング、ムービング、クリビング:重量物の持ち上げ、移動、安定化)をテーマに、実践的な訓練を実施しました。
さらに、本年3月にアメリカで実施されたUS&R研修(SCS1)で学んだ最新の知識と技術も取り入れています(詳細は当探究会のインスタ及びフェイスブックに投稿)。
国際的なUS&R技術を参考に、日本の現場環境に合わせた形で展開することで、より実践的な訓練内容となりました。
現場で求められるUS&R技術の重要性

近年、土砂災害現場では大きな岩石が救助活動の妨げとなる事案が多く発生しています。
また、地震災害現場においても倒壊物や重量物による障害が数多く見られ、こうした状況を克服するためにUS&R技術の重要性はますます高まっています。
災害現場の現実と課題

大規模災害発生時には重機の投入が困難なケースも多く、現場では消防職員や消防団員が、マンパワーと限られた資機材のみで対応せざるを得ません。
日本は世界有数の災害大国であり、近い将来発生が予想される南海トラフ巨大地震でも、最初に現場に立ち向かうのは地元の消防職員・消防団員です。
二次災害の危険が高い現場で要救助者を救出するためには、US&R技術の習得が不可欠です。
訓練実施に至るまでの取り組み

訓練場所の確保、コンクリートや岩石など重量物の準備・搬送には多くの課題がありましたが、会員メンバーの協力と尽力により、無事に実現することができました。
この研修会の開催は、山口県におけるUS&R技術普及への第一歩となりました。
US&Rが不可欠な理由

US&R技術は、災害大国・日本において必須の技術であり、すべての消防職員・消防団員に必要な技能です。
単なるテクニックではなく、災害現場での安全確保と迅速な人命救助を可能にする基礎的能力といえます。
研修を通じて伝えた理念

今回の研修では、
- 「なぜUS&Rが必要なのか」
- 「これからUS&Rをどう広めていくのか」
という理念や方向性についても、参加者に丁寧にお伝えしました。
私たちは、現場で本当に役立つ知識と行動力を備えた人材の育成を目指し、地域の安全を守る仲間とともに、今後も学びを重ねていきます。
共に学びましょう!
いつか必ず来る災害に備え、できる限りの準備を共にしましょう!
次回研修の開催予定

次回は「US&R研修(ショアリング基本)」を実施予定です。
山口消防防災探究会は今後もUS&R技術の普及活動と防災啓発活動を通じて、地域の安全・安心を守る取り組みを続けてまいります。
日本初のUS&R大会への参加


令和7年12月13日、日本初となるUS&R大会「US&R JAPAN」が福岡県田川市で開催されます。
主催はインフィニティONEで、山口消防防災探究会は運営スタッフとして参加いたします。
この大会は、日本におけるUS&R技術の普及と発展を目的とした初の全国イベントであり、消防関係者が集い、技術交流やチーム連携を深める貴重な機会となります。
今後に向けた想い

山口消防防災探究会としても、この大会を通じてUS&Rの重要性をより多くの人々に伝え、地域や組織を超えた連携による新たなUS&Rの形を築いていきたいと考えています。(大会の様子は後日掲載予定)

