先日、韋駄天さんを招いて、山口県内の有志消防職員が集まり「ドア開放」の座学と実技を行いました。
「ドア開放」とは・・・
建物火災現場において、消防士が建物内に進入する際に行う、扉の破壊スキルです。
よって、ドア開放は、火災現場活動の中でも、ほんの一部の活動にすぎません。
また、山口県内において、火災現場でドア開放を行った事案は少なく、正直、消防士の中でもドア開放は軽視されがちなスキルだと感じています。
しかし、建物構造が進化し、火災性状も変化している中、ドア開放をしなければならない現場は確実に増えてきています。
そのような現状で、たまたま現場に居合わせた消防士の力不足のせいで、要救助者を助けることができなかった、そんな理不尽なことがあっては絶対にいけません。
だから、「ドア開放」という火災防ぎょ活動におけるほんの一部の活動であっても、私達消防士は全力で学ばなければいけません。
ドア開放スキルをこれから広めていくための最大の課題として挙げられるのは、「ドア開放を行う環境がない」「有識者がいない」という2点が挙げられます。
しかし、火災現場で助けられなかった命に対し、環境が悪かった、訓練ができなかったと言い訳することは絶対にできません。
それなら、環境を変えるしかない、自分が有識者になるしかない、そう思いました。
できないことを環境のせいにするのではなく、今自分にできることを全力でやる。
そんな想いから、今回の企画が形になりました。
初めてのことで準備等、いろいろと戸惑うことはありましたが、座学の準備をして下さった偏屈研究会の方々、訓練会場の段取りをして下さった某消防本部様、実技会場を快く承諾してくださった解体業者様、そして、分かりやすく指導してくださった韋駄天メンバーのみなさん、本当にたくさんの方のご協力のおかげで、開催できました。
ありがとうございました。
また、今回、プライベートの時間を割いて来てくださった熱い向上心を持った有志の消防職員の方々、本当にありがとうございました。
こうやって山口県内のいろいろなところから有志で消防職員が集まり、ドア開放について学ぶことができたのは、おそらく山口県では初です。
小さな一歩かもしれません。
ですが、初めの一歩を踏み出すことができたのは、ある意味大きな一歩だと思います。
これからも前進することを止めず、前に前に進んでいきましょう。
そしてみんなの力で山口県の消防を盛り上げていきましょう。
最後に・・・
韋駄天サイコー!
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