先日、岩国市の小学校において、先生及び児童を対象に、消防訓練を実施しました。
火災予防と火災時の対応
まずは、火災予防と火災時の対応についてのお話しをしました。
火災を起こさないこと。当たり前ですが、これが一番大切です。
岩国市では年間60~70件の火災が起きており、実は自分たちの知らないところで、火災が起きているということを伝えたら、みなさんとてもびっくりしていました。
火災について身近に感じてもらったところで、住宅用火災警報器や住宅用消火器の重要性について説明し、火災時に行うべき3つの行動について詳しく説明しました。
火災時に行うべき3つの行動
次に、3つの行動についての訓練を行いました。
火災時に行うべき3つの行動は、「消火」「通報」「避難」です。
この3つの行動を確実に行うことが、自分の命を守ることに繋がります。
通報訓練
通報訓練では、実際に119番通報を行い、消防機関の通信指令課との会話を、会場全員に聞こえるように行いました。
通報した方は先生1名ですが、より多くの方に通報時の臨場感等を体験してもらうことができました。
避難訓練
避難訓練では、スモークマシン(無害の煙)を使用して、高さによる視界の違いや煙を吸わないように避難する方法を体験してもらいました。
火災時に最も怖いのは煙であり、その煙を吸わないためには、煙がどこまで下がっているかによって避難の姿勢を変える必要があります。
今回の訓練では、
- アヒル歩き:部屋の中間まで煙が下がってきた場合の避難姿勢
- 赤ちゃん歩き:床上まで煙が下がってきた場合の避難姿勢
の2種類を行いましたが、溜まった煙よりも低い姿勢で避難することで、見えやすく、新鮮な空気が吸えるということが身をもって分かったと、参加した多くの方が言っていました。
消火訓練
最後に、初期消火に有効な消火器の取り扱い訓練を実施しました。
使用前に、「火事だー」と周りに伝えること。
- ピン:ピンを抜く
- ポン:ホースを出す
- パン:レバーを握る
の3つ動作で確実に行うこと。
簡単に思いますが、以外にやってみるとあたふたして、うまくできなかったりします。
でもそれが分かっただけでも成長です。
これからは定期的にやり、体でしっかりと覚えましょう。
最後に
訓練全体を通して、真剣に、でも楽しく取り組んでもらえて、短時間でしたが、濃い訓練になったのではないかと感じております。
当探究会の思い、「自分の命を自分で守る、その力を身につけてもらう」が先生や児童に伝わっていれば幸いです。
これから遭遇するかもしれない災害に、今回の訓練が少しでも役立てばと願っております。
これから火災が多くなる時期ですので、みなさん、くれぐれも火災予防に努めて下さい。
講習希望の方、興味のある方は、気軽にメッセージをください。
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