市内の小学校で防災訓練を実施

先日、市内の小学校で、「土砂災害から命を守ろう」というテーマで座学20分、実技40分の計1時間の防災訓練を行いました。

同小学校には、土砂災害警戒区域内に住んでいる子供達が多くいるため、今回の内容は、命を守ることに直結する、非常に重要なテーマでした。

以下、訓練の内容です。

目次

土砂災害から命を守るために重要なこと

まずは座学から行い、災害対応で最も重要な部分を伝えました。

土砂災害から命を守るために最も重要なのは、「早めの避難」です。

これが全てと言っても過言ではありません。

ですが、これは、災害が起こる度に毎回言われていることであり、ほとんどの人が知っていることだと思います。

しかし現状は、早めに避難することができず、毎年、土砂災害の被害に遭う人がたくさんいます。

つまり問題なのは、早めの避難をどう行動に繋げていくか、という部分です。

そこで、重要になるのが避難の計画です。

具体的に避難行動を計画しておけば、いざというときに迷わず行動ができ、早めの避難に繋がります。

そのためのアイテムが、「避難カード」です。

避難カードは、やまぐち防災学習館が紹介している資料で、避難計画をつくるうえで非常にシンプルで分かりやすいものとなっています。

今回の訓練でも使わせていただきました。

避難の計画を立てるためのポイント

避難の計画を立てるうえでポイントになるのが、以下の3つです。

  • 避難する必要があるのか。
  • 避難する場所はどこか。
  • 避難するタイミングはいつか。

①と②については、ハザードマップを使用して、自分の家が土砂災害危険があるかどうかと、直近の避難場所がどこになるのかを確認しました。

自分達が住んでいる地区が土砂災害危険だらけだということを知った子供達の多くは、とても驚いている様子でした。

また、③については警戒レベルの表を使い、警戒レベル4までには必ず避難すること(高齢者等がいる場合は警戒レベル3)、そして、そのためには警戒レベル3か2で避難準備(情報収集や非常用持出袋などの準備など)を行う必要があることを伝えました。

土砂災害におけるセルフサバイバルスキル

続いて実技を行いました。

当探究会が特に大事にしている考えの一つとして、緊急時の対応、つまり、セルフサバイバルスキルがあります。

今回の実技では、土砂災害におけるセルフサバイバルスキルを子供達に学んでもらうため、「土石流から逃げる体験」と「生き埋め体験」の2つを行いました。

土石流から逃げる体験

車を土石流と仮定し、車と人が同時にスタートして約50mを並走、時速30キロで走る車(土石流)から逃げることができるかを体験してもらいました。

土石流は時速30kmで流れると言われており、当然この訓練の結果は見えています。

ですが、実際に体験することで、普通に逃げたのでは絶対に巻き込まれてしまうということが理解できたと思います。

そのうえでどうやって逃げるのかを体験後に伝えました。

ポイントは2つあります。

  • 土砂災害の前触れに早く気づくこと。
  • 前触れに気づいたら、できるだけすぐに離れること。
  • 家から出ることができない状況であれば、2階以上の階で、かつ、崖から離れた部屋に逃げること。
  • 土石流が目の前で起きた状況であれば、土石流が流れる方向から直角に逃げること。

基本はあくまで「早めの避難」ですが、目の前で災害が起きた、または起きそうな場合は、できるだけ早く前触れに気づき、いかに早く避難のスタートを切れるかが、とても重要になります。

生き埋め体験

土砂災害に巻き込まれ、生き埋め状態になったことを想定し、実際に膝まで埋め、一人で脱出できるかを体験してもらいました。

たかだが膝の高さまでですが、土の力(土圧)はとても強く、一人で脱出するのは困難だということが理解できたと思います。

また、足が締めつけられる、無理に脱出しようとすると膝が痛い、などの体験も貴重な経験になったと思います。

そのうえで、どうすればよいのかを体験後に伝えました。

ポイントは3つあります。

  1. 助けがくるまでじっと待つ。長期戦を覚悟し体力を温存する。
  2. 体を冷やさない。タオルなどがあれば、首やわき下などに当て体を冷やさないようにする。 
  3. 助けが来たら大声を出す、物を使って大きな音を出すなどして場所を知らせる。

これらをしっかり守ることができれば、例え生き埋めという最悪な状況になったとしても、生き残る可能性は高くなります。

最後に

災害対応で最も重要なのは、自分の命は自分で守ることです。

これができるようになるためには、災害について、一人一人が主体的に学ぶ必要があります。

だから、災害を他人事ではなく自分事としてとらえてもらうよう意識を改革していかなければなりません。

今回の訓練で、子供達にどこまで伝わったのかは分かりませんが、少なくとも土砂災害が、自分達にとって非常に身近な存在であり、とても恐ろしいことだということは感じてくれたと思います。

それが証拠に、訓練のあと、子供達の方からいろいろな質問が自発的にありました。

子供達が災害を自分事として考えるようになり、自分の命は自分で守らなければいけないという意識が生まれたのだと感じました。

山口消防防災探究会は、これからも災害に強い地域を作るため、より多くの人に、全力で防災を伝えていきます。

防災訓練を依頼したい方は、ぜひ私達にお任せください。

あなたの地域を、必ず災害に強い地域に変えてみせます。

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