第2回 US&R研修会を開催! “命を守る技術”を、本気で磨いた4時間
令和7年11月30日、岩国市・天尾小学校にて、「第2回US&R研修会ショアリング基本編」を開催しました。
4時間みっちりの研修にも関わらず、最後には「まだやりたい!」の声が上がるほど、熱気に包まれた研修会となりました。
今回も岩国市内だけでなく、山口県全域、そして遠く福岡・京都からも多くの消防職員・消防団員が参加。
本気で仲間の命を守りたいと集まるみなさんの姿に、心からの感謝と心強さを感じました。
★今回のテーマ:US&Rの基礎“ショアリング”

木造住宅を想定し、以下の5つを座学で徹底的に学びました。
- ショアリングの基本概念
- ショアリングの実施判断
- ショアリングの実施箇所
- ショアリングにかかる重量計算
- ショアリングの実施要領
その後、10分の1スケールのトレーニングキットでショアリングの設定要領全体をイメージし、最後は実際の現場さながらの流れでショアリングを実施。
緊迫感のある、非常に内容の濃い実技となりました。
★ショアリングとは何か

ショアリングとは倒壊の危険がある建物で、余震などによる二次倒壊を防ぐための「建物の応急安定化技術」。
要救助者も進入隊員も常に危険にさらされる現場で、安全な進入・退避経路を確保するための“命を守る技術”です。
アメリカでSCS1を受講した際にも「ショアリングこそ最優先で身につけるべきスキル」と強調されました。
★過去の災害が教えてくれること
熊本地震では、救助活動中の余震が3日間でなんと200回。
実際に活動中の二次倒壊事例も存在します。
しかし、現場で安定化作業が行われた割合は全体の約3割。
知識・技術の不足により、実施できなかった場面も多かったとされています。
能登半島地震では、倒壊した建物内での救助活動中、余震により建物が再倒壊。
ショアリングをしていたことで、進入隊員の退出時間を確保することができ、再倒壊に巻き込まれずに退避することができました。
ショアリングを習得することは、自分と仲間の命を守ることであり、結果的に要救助者の命を守ることに繋がります。
だからこそ、私たちは学び続けなければいけません。
★理解がすべてを変える


ショアリングには多くのパーツがあります。
- ヘッダー
- ポスト
- ソール
- ウェッジ
- ガセット
- ブレース など…
大切なのは、設定の形や手順を暗記することではなく、「なぜそのパーツが必要なのか」を理解すること。
理由を理解していれば、限られた資材でも応用し、状況に合わせた最善のショアリングが実施できます。
今回の研修では、この“理解の重要性”を特に強調しました。
★実技は本番さながら

最初に進入する隊員は、ショアリング未実施の最も危険な状況からスタート。
そのため、
緊急脱出の合図がかかることも想定した、極めて実践的な訓練を行いました。

★必ず来る南海トラフ巨大地震に向けて
近い将来必ず来る、南海トラフ巨大地震・・・その時、大切な人を守れるかどうかは今日の積み重ねにかかっています。
地域、そして子どもたちにとって、消防職員・消防団員は“最も身近なヒーロー”です。
その誇りと責任を胸に、私たちはこれからも学び続けます。
仲間と共に、未来を護るために。
★大会告知

12月13日に福岡県田川市で、US&R JAPANが開催されます。
日本初のUS&R大会であり、大いに盛り上がること、間違いなし!
私達、山口消防防災探究会も運営側として参加します。
見学希望者はぜひ会場へお越しください。

