令和8年4月12日、岩国西中学校にて開催された「菜の花フェスティバル」において、山口消防防災探究会は防災ブースを出展しました。
本イベントは、地域の皆さまが集う春の恒例行事であり、飲食ブースやキッチンカー、地元野菜の販売、ステージイベントなどが行われる中、多くの来場者で賑わいました。
当会の防災ブースでは、以下の体験・展示を実施しました。
- 消火器体験
- 地震の揺れ体験
- 防災グッズ使用体験(携帯トイレ・エアーマット・携帯浄水器)
- 防災グッズ相談会
- 挟まれ事案を想定した救助方法の展示
- 体験型で学ぶ「地震時の安全ポーズ」
体験から学ぶ重要性

防災ブースの中でも、特に多くの方にご参加いただいたのが「地震の揺れ体験」です。
実際に揺れを再現した状況の中で、安全行動としての安全ポーズを体験していただきました。
安全ポーズには以下の3種類があり、状況に応じて使い分ける必要があります。
- サルのポーズ(机がある場合)
- ダンゴムシのポーズ(机がない場合)
- カエルのポーズ(すぐに揺れが発生した場合)
参加者の皆さまには、「どのような状況でどのポーズを選択するべきか」についても説明しました。
特に難しかったのがサルのポーズで、机の脚の持ち方や体重のかけ方などにコツが必要なため、結果としてほとんどの方が最初は正しく実施できませんでした。
しかし、体験を重ねることで多くの方が改善し、「実際にやってみることの重要性」を実感されていました。
命を分ける「共助」の力

菜の花フェスティバルの終盤には、地震による建物倒壊時の被害実態と、救助の考え方について展示を行いました。
地震による死亡原因の多くは建物倒壊によるものであり、内訳は以下の通りとされています。
- 圧死:約5割
- 窒息・呼吸不全:約4割
- その他(低体温症・クラッシュ症候群など):約1割
このうち、圧死は即死性が高く、「家具固定や耐震補強」といった自助が重要。
その他の要因は「消防・医療などの公助」が重要。
そして、窒息・呼吸不全に対して最も重要なのが「共助」です。
時間的猶予が極めて短く、消防の到着を待っていては間に合わないケースが多いため、そばに居合わせた人による行動が生死を分けます。
救助で最も重要なのは「安定化」

今回の展示では、「居合わせた人ができる救助方法」として、特に重要なポイントをお伝えしました。
それが 「安定化」 です。
挟まれている人を助ける際、無理に持ち上げたり動かしたりすることは非常に危険であり、現実的にも困難です。
そのため、重量物の下に詰め物をして支える(安定化する)ことが最も重要となります。
例えば・・・
- 本
- ブロック
- 車のジャッキ
- 土のう
など、身近にあるものを活用します。
これにより、胸部への圧迫をわずかでも軽減することができ、生存率の向上につながります。
参加者の声と今後の活動

参加者の方からは、
「こんな方法があるとは知らなかった」
「他の人にも伝えたい」
といった声を多くいただき、防災意識の向上と行動変容につながる手応えを得ることができました。
地域の防災力向上に向けて
山口消防防災探究会では、今後も「災害に強い地域づくり」を目指し、実践的で分かりやすい防災啓発活動を継続してまいります。
地域のお祭りやイベント等での防災ブース出展も積極的に行っておりますので、ご依頼がありましたらお気軽にご相談ください。
今後ともよろしくお願いいたします。

